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※性描写を含みますので、18歳以下の方の閲覧はご遠慮ください。
いつだってそれは、単なる耐久合戦だった。
室内は異様に暑かった。エアコンがカラカラと他人事のような音を断続的に発している。素肌に触れる空気は明らかに乾燥していた。なのに肺に入ってくるそれは細胞のひとつひとつに絡みつくような濃厚な純度で、妙にねっとりとしていた。相乗して舌が濡れる。喉の渇きを潤すためにごくり、と無意識に口内にたまった唾液を飲み込んだけれど、渇きは満たされるどころか一層ひどくなった。室内に滞った汚れた空気が、体にまとわりついて離れない。汗が肌を伝い落ちる。
(…、気持ちわる)
冷静に取り憑かれていた吐息が、耳元で僅かに乱れるのを三上は確かに聞いて、閉じていた目を開けた。
「おいおい、まさかもうギブじゃねえよな?」
「…ん、なわけっ、…ぅ」
壁とベッドの背の間に押しやられ苦しそうに揺れる肩を見下ろして、三上はわざと見下すような笑みを浮かべた。
(あと、すこし)
息苦しいほどの熱と、屈したくなるような渇きと。
熱が思考を食いつくす。渇きが理性を吹き飛ばして、欲望を呼び覚ます。そのギリギリのせめぎ合いの内に、どちらか先に陥落した方が負けという、それはごくシンプルなゲームだった。
わざと緩慢な動作で渋沢の性器を撫でると、追いすがるようにに腰が震えた。けれどすぐにひかれた腰に、簡単には陥落しないという暗黙のメッセージを読み取って、三上は目を細めた。そうそう、諦めは悪いくらいじゃないとつまんねえからな。茶化すように呟くと、潤んだ瞳がにらみあげてきて、その憎しみが存分にこめられた視線に体の奥からこぼれだすような震えが沸き起こった。三上はそうと悟られないように、小さく息をつく。
「おいおい、今日は甲斐性なさすぎるんじゃねえの」
「…っ、」
筋に沿ってつつつ、と指の腹を擦り付ける。渋沢がこの部分だけではイけないということは百も承知だった。だからこそ、柔らかく丹念に、射精を促すような強引さでもってなであげた。そして思い出したように先端に息をふきかけると、瞬間渋沢の体がビクリと緊張した。
「早く負けました、っていえよ。したらお前の好きなところいじってやるから」
なあ、最後はまるで哀願のようになってしまった自分に舌打ちした。
*
三渋三?渋三渋?どっちでもいいけど、69でもなんでもして、先に果てた方が突っ込まれるゲーム、というどうしようもない感じのを書きたかったんですけど、だめだった~そんなファンタジーはまだ早かった。