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妹と別れたその足で、そのまま寮の食堂に向かった。
開けっぴろげになったままの食堂の扉をくぐると、ちょうど夕食時のそこは文字通りの戦場と化していた。すれ違っていく後輩が挨拶をよこしてくるのを尻目に、三上はわずかに伸び上がって喧騒の向こうに目をこらした。
視線を投げた一番奥の壁側、まるで指定席のようになったその場所に探していた後ろ姿を見つけて、仏頂面の表情がわずかに崩れる。どうしてそうなったかは知らないが、学年が上がるにつれて指定席が手前から奥に移動していくのは、数ある寮生活の暗黙のルールのうちのひとつだった。そうして向き直った体でおぼんを手に取ると、配膳待ちの列に並んだ。
「よう」
向かい側の椅子をひくと、お茶を啜っていた渋沢の目が確かめるように三上を見上げ、けれどそれも一瞬ですぐに落とされた。
「荷物が届いたのか?」
「あ?あー、これ?」
三上は手にしていた紙袋を指差して、そう、といって頷いた。
「妹さん、しっかりしてるなあ」
「あいつが?そんなお戯れを」
茶化すようにおどけてみせると、湯のみを口から離した渋沢が苦笑をかえした。
「この兄にしてあの妹あり、だ」
何か意味深な渋沢の言葉に、三上はトンカツをおもむろに掴もうとしていた箸を止めた。
「何がいいたい」
「別に」
渋沢はつまらなそうに呟くと、皿に残っていたキャベツの残骸を箸でつまんだ。
三上は一瞬口を開きかけて、けれど突如として2人の間に停滞する気まずい空気に気付いて押し黙った。渋沢の箸がキャベツを摘んだり離したりするその光景を暫らく無言で眺めてから、三上は思い出したようにトンカツに箸をつけた。
「そういえば、」
まるで何事もなかったかのように静寂を割ったのは、別に他意があるわけではなかった。思考に浮かんだ事が、自然に舌をすべりおちたというそれだけのことだったのだ。
「妹がお前のことかっこいいっていってたぜ」
キャベツをいじくっていた渋沢の箸が、一瞬停止するのを視界の端で見ながら、三上はトンカツを口に運んだ。
「へえ…、それは。光栄だな」
「おいおい、いいぜ、別にお世辞なんざ言わなくて」
三上は苦笑して肩をすくめた。
「別に…」
「別に?」
口を閉ざすように言いよどんだ渋沢に、眉を寄せて問いただした。今日の渋沢はどこか変だ。
「いや、本当のことだ。憧れられるような人間じゃない」
「まったまた~」
笑いながら渋沢の肩を叩くと、渋沢が苦い顔をあげた。
「考えてもみろ」
「…何をだよ?」
「…昨晩のせいで腰が痛い」
ようやく口を開いた渋沢はけれど三上の問いには答えず、逆に責めるように睨み返した。
前後の脈略がない言葉はしかし、渋沢の言わんとしてることを簡潔に表していた。それを唐突に理解して、三上は箸を握っていた手の力をぬいた。カラン、というか細い音をたてて皿の上に箸が転がる。
「…ああ、悪かったよ。余裕なかったんだって」
そうして分の悪い言い訳のように口の中でブツブツと呟き返した。
「だろうな。ただ、こんな兄を持った妹はどう思うんだろうな、と思っただけだ」
渋沢はそう言うと、先刻までとは打って変わって、わが意を得たりとばかりに笑い返した。
(了)
*
以上!!ドリームとHOMOの夢のコラボレーションでしたあ~*・°☆*.☆
ふんだりけったりの方の日記にリンク繋げたお兄ちゃん三上の続きでした~。実はあいつ、ホモだったんだぜっていう…、衝撃の続編です!はははははハハハ……<i>すみま、せん…</i>。うっかりお兄ちゃん三上萌えしたので、シリーズ化しちゃおっかなあ♪♪とか思ってたんですけど、こんなん書いたらもう書けないじゃんよ……アホか……_| ̄|○
いやさ、でも夢とHOMOのコラボとか萌えません?いや萌えるよね?この萌えは正常だよね?…うん、正常だと分かったところでどなたか書いてくださらないかな!かいてくださりませ(低姿勢)
妹がこの2人の関係を知ったときの反応とか考えるとうずうずする~!