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  <title>まさにジャンク</title>
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  <description>夢とホモ入り乱れて完全に好き勝手お送りしています。</description>
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    <title>Im Tiefen Wald 再版（差し換え版）</title>
    <description>
    <![CDATA[本文を読むには<a href="http://fkwc.side-story.net/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/im%20tiefen%20wald%20%E5%86%8D%E7%89%88%EF%BC%88%E5%B7%AE%E3%81%97%E6%8F%9B%E3%81%88%E7%89%88%EF%BC%89">こちら</a>からパスワードを入力してください。]]>
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    <category>未選択</category>
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    <pubDate>Mon, 07 May 2012 13:54:26 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>君の眼差し（２）</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
　たまたま部屋の前通りかかったらさ、ドア開けっぴろげてお前が寝てるのが見えたから、起こそうとして。でもお前があんまり気持ち良さそうに寝てるじゃん。ギリギリまでいっかって、まってたんだ。お前が寝坊したら、なんとなく罪悪感じゃん。俺が起こさなかったから、って思うだろ？<br />
&nbsp;<br />
　ほら、言い訳は完璧だ。<br />
　あとは自然な調子でそう言って、お前が突然起き上がるからびびったんだ、って笑えばいいんだ。そうすれば、俺は馬鹿みたいに悩むこともなく、わだかまりも綺麗さっぱり、普段どおりの調子で接することができる。<br />
　できる、のに。<br />
　そんな単純なことなのに。<br />
　お前が何も聞いてこないから、あのときなんで部屋にいたのかって聞いてこないから、俺は言い訳ひとつできなくて、あれから何日たった今もひとりでぐるぐるしてる。何でもないふりをしたいのに、あのときお前がいった「ごめんね」が何故だか心にひっかかって、どうしていいかわからなくなる。<br />
&nbsp;<br />
　なあ、お前一体何考えてんの。<br />
&nbsp;<br />
　自販機の前で真剣に悩んでいる背中を、じっと睨んだ。制服のシャツ一枚ではそろそろ寒くなってきて、カーディガンを着ている藤代を少しだけ羨ましく思った。<br />
「早く選べよ」<br />
　一向に押されないボタンにしびれを切らして、ため息まじりで背後から声をかけた。<br />
「あれっ、三上先輩！？」<br />
　藤代の顔が完全に振り向くその前に、点滅したボタンのひとつにさっと手を伸ばした。ガコン、というペットボトルが落下する音が響くのと、振り向いた藤代と視線があったのは同時だった。ちょっとだけ得意げに笑って、取り出し口からペットボトルを取り出す。<br />
「悪いな」<br />
「&hellip;えっ？えーーーー！？ひどい！なんで爽健美茶なんすか！」<br />
「お前選ぶの時間かかりすぎなんだよ。何飲むの？」<br />
　そこかよ、と言って笑った。<br />
　ペットボトルの蓋をねじって、そのまま一気に乾いた喉をごくごくと潤す。今の時期には自動販売機の温度は冷たすぎて、どこか違和感がする。<br />
「コーラかジャンジャエール&hellip;あ、買ってくれるんすか？」<br />
「いや、聞いただけ。おまえなんでいつもそんな身体に悪そうなやつばっか飲むの」<br />
「先輩こそ、なんでいつもそんなじじくさいやつばっか飲むの？」<br />
「喧嘩売ってんのか」<br />
「だって先輩が俺のコーラとるから！」<br />
「とってねえし、コーラでいいんだな？」<br />
　返事を聞く前に、手の中の100円玉を二枚投入口に滑り込ませる。ボタンを押すと、さっきよりも若干くぐもった音をたててコーラが落ちてきた。<br />
「ジンジャエール&hellip;」<br />
「はあ！？いらねえの？」<br />
　取り出したコーラを、藤代に手渡そうとして途中でとめる。<br />
「いや、いる！いるいる！」<br />
　慌てて伸ばしてきた手から逃げようと思ったその瞬間、コンマ１秒早かった藤代の指先が、ペットボトルを掴んでいた手に微かに触れた。<br />
「&hellip;っ！」<br />
　電流のようだった。冷たいものを握っていたせいで冷たくなった手に、ポケットに突っ込んでいたせいで温かくなった藤代の手が触れる。ほんのわずか、ほんの一瞬。思わず、ぱっと手を離した。ペットボトルが、コンクリートの上に落下する。まだ空けていないプラスチックの容器の内部で、茶色の泡がたつ。藤代が、ぎょっとした顔をする。<br />
　そんな光景をまるで他人事のように見ながら、加速する心拍数をどうしていいかわからなくなった。<br />
　ほんの一瞬。<br />
「ちょっ、何やってんすか先輩！&hellip;先輩？せんぱーい？」<br />
「あっ、あ、ごめん」<br />
　慌てて首をふった。藤代が覗き込んでくる。だめだ、と思った。一旦意識してしまったら、なかったことになんてできない。何もかも、過剰に反応してしまう。<br />
　ぐっと手のひらを握り締めてから、とってつけたように早口で言った。<br />
「俺、次、移動教室だったわ、じゃあな、また後で！」<br />
「うん？&hellip;&hellip;、あっ、先輩！おつり！」<br />
　藤代が背後で何かを言っていたけれど、気にする余裕なんてない。手の中で、半分になった爽健美茶がたぷたぷと揺れている。走った。<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
　ああもう、馬鹿だ俺。どう考えたっておかしいだろ、どう考えたって！<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;<br />
「先輩、おつりっていってんのに、逃げちゃうんだもん」<br />
　少し上から落ちてきたお金を、開いた手のひらで受け止める。10円玉が、ちゃりんちゃりんと互いに当たって音をたてた。<br />
　部室には、もう2人のほかには誰もいなかった。<br />
　これなら早めにあがれば良かったと後悔したのは、部室のドアを開けて藤代を見つけたとき。何のために夕食時間ギリギリまで練習をしていたのかといえば、藤代を避けるためだったのだ。それがまさしく無意味だったことに気づいて、つきたくもないため息をついた。<br />
「部屋に置いとけよ、こんなん」<br />
　別にまってなくてもいいのに、というニュアンスで言った言葉は、妙に刺々しい響きになった。手のひらの中の10円玉を、少しだけ迷った挙句そのままジャージのポケットに突っ込んだ。ポケットの中にはいつのものだかわからない紙屑が入っていて、捨てなきゃなあ、とぼんやりと思う。<br />
　そのまま部室の出口に行きかけて、なぜだかさっきからひどくおとなしい藤代をちらりと見やる。蛍光灯が切れかけているらしく、2度3度、パチパチと点滅するのがわかった。<br />
　なんなんだよ、と思う。<br />
　俺が気持ち悪いっていうのなら、はっきりそう言って欲しい。疑問があるなら、早く聞いて欲しい。言い訳なんて、もう腐るくらい準備してある。<br />
　小さくため息をついて、ベンチに座る藤代の方に足を向けた。<br />
「ほら、帰るぞ」<br />
「着替えは？」<br />
「帰ったらこのまま風呂はいるから、後でいい」<br />
　藤代の正面で立ち止まって、呆れた体で腕を組んだ。<br />
　<br />
「先輩、手」<br />
　藤代が、彼に似合わない小さな、ささやくような声で言った。続きが聞き取れなくて、思わず眉を寄せる。<br />
「は？」<br />
<br />
「手、触らせて」<br />
&nbsp;<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>藤三</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E8%97%A4%E4%B8%89/%E5%90%9B%E3%81%AE%E7%9C%BC%E5%B7%AE%E3%81%97%EF%BC%88%EF%BC%92%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Fri, 21 Oct 2011 07:33:07 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>押し倒したはいいけれど（三→藤）</title>
    <description>
    <![CDATA[「&hellip;何してんの？」<br />
　冷たい声音に、自分でもそうとわかるくらいにびくりと身体が震えた。<br />
　藤代の目なんて、見れるわけがない。けれど彼の軽蔑に似た視線が自分に注がれるのがはっきりと想像できて、泣きたくなる。逃げたくなる。呪いたくなる。もうどうなってもいい、そう思った数分前の自分自身を。<br />
「見て&hellip;、わかんねえの」<br />
　情けなく震える声を、どうしようもない。自分で押し倒しておいて泣くなんて、馬鹿じゃねえの、馬鹿じゃねえの。<br />
　ぐっとうな垂れた視線の先で、藤代の胸が上下する。不意に触れ合っている部分の熱が肌に鮮明に感じられて、息苦しくなった。<br />
　もうこれ以上、我慢できないと思ったんだ。触れたくて、触れたくて、一生に一度、一度だけでいいと思った。だけど、藤代を押し倒して、その上にのって、今更引き下がれないっていうのに、もう後悔してる。<br />
<br />
　だって、嫌われたくないんだ。<br />
<br />
　嫌われる覚悟なんて、そんなもの最初からできていなかった。嫌われてもいいって思った、そんなん、嘘だ。<br />
<br />
「先輩、ホモなの？」<br />
　心臓が、一瞬動きを止めた気がした。<br />
　だけどそれはやっぱり気のせいで、ただ、痛みをのせたまま全身に血を送る。血の巡る軌跡が、今ならわかるような気がする。痛みが、全身に広がっていくから。喉を超えて駆け上がった痛みが、ぎゅっと涙腺をしぼる。<br />
「&hellip;&hellip;ちがう、お前が、お前だけが」<br />
　泣くな、男の涙なんて、武器にもならない。自分に言い聞かせる言葉が、余計に惨めさを助長する。<br />
　お前がもっと、あからさまに抵抗とか、嫌悪感とか、そういうもの見せてくれればこんな躊躇なんてしなくてすんだのに。<br />
「俺が？」<br />
「&hellip;&hellip;っ」<br />
　目を瞑って、深呼吸する。<br />
「&hellip;&hellip;す&hellip;き&hellip;なんだ」<br />
　搾り出した声は、やっぱり震えていた。<br />
　後悔のプールに、水がどうどうと流れ込む。言ってしまった。なあ、ずっと頑張って我慢してたのに。言ってしまった。このまま後悔に溺れて死ねたら、いっそ楽なのに。<br />
「それ、つまりホモなんじゃないの？」<br />
「&hellip;なら、それでいいから、一回でいいんだ、&hellip;頼む」<br />
　懇願が、焦燥を生む。何を頼んでいるのだろう、わけがわからない。だけど、このまま強引に先を続けるだけの勇気なんてない。<br />
「嫌だっていったら、あんたやめるの？」<br />
　どこか宥めるような気配に、はっとする。思わず、すがるような気持ちで藤代をみてしまう。頑なに避けていたはずの、藤代の目を。<br />
　けれどそこにはひどく無表情な藤代の目があるだけで、瞬間息ができなくなる。避けていたのは、少しでも、ほんの少しでも傷つきたくなかったから。藤代がどういう反応をするかなんて、始めからわかってた。胸はさっきから死にそうなほどに苦しくて、本当にどうしたらいいのかわからない。本当に。<br />
「やめたら、&hellip;無かった事にしてくれんの？」<br />
「まさか。多分、一生あんたのこと軽蔑する」<br />
　藤代が哂った。<br />
<br />
　ああ、と思った。開いてしまった箱を、もう元に戻すことはできないのだ。<br />
　藤代の頬に手を伸ばす。<br />
　もう戻れないのだ、それならいっそ。<br />
<br />
「お前は何もしなくていい、&hellip;普通のセックスと一緒だから」<br />
<br />
<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>藤三</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E8%97%A4%E4%B8%89/%E6%8A%BC%E3%81%97%E5%80%92%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%91%E3%82%8C%E3%81%A9%EF%BC%88%E4%B8%89%E2%86%92%E8%97%A4%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Mon, 10 Oct 2011 02:48:56 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>君の眼差し　（三上→藤代）</title>
    <description>
    <![CDATA[　どうしよう、と思った。<br />
<br />
　いや、一番最初に思ったのは、寝たふりってどうやってするんだっけ、ってことだったかもしれない。あと、三上先輩何やってんの、とかそういうこと。そういう普通のこと。<br />
<br />
　それから、どうしよう、と思った。<br />
<br />
　カーテンは開け放たれていて、西に傾いた太陽が持てる力を全て注ぎ込みましたみたいな暴力的な光を部屋に注いでいる。学校と部活のわずかな間で俺は昼寝をするようにしていて、今日もそのためにベッドに潜り込んだのだ。寝つきのいい俺は、いつもすぐに眠ってしまうのだけれど。なぜだか、うまく寝れなかった。今日に限って。<br />
　薄く開けた瞼の向こう、幾重にも重なった日光の筋に照らされるようにして、先輩がすわっている。あぐらをかいた膝や手には何ももっていないから、本を読んでるわけでもない。第一、さっきから視線はこっちを向いているのだから、そんなわけはないんだけど。<br />
　何をしているのかと考えても、答えはひとつしか浮かばない。<br />
<br />
　だから、どうしよう、と思った。<br />
　それがひとつの理由。だけど、思わず開きかけた瞼を閉じたのは、それだけが理由じゃない。見てしまったんだ。<br />
　先輩の表情を。<br />
　一見、それはひどく穏やかな表情だった。何か大事なものを見守るみたいな、そんな感じの。でも、そんな顔だって今までみたことがなかったから、俺は好奇心に駆られて、もっとよく見ようと思って薄く開いた目をこらした。<br />
　部屋に舞い散る埃が、まるで紙ふぶきみたいにキラキラと先輩をとりまいている。<br />
　三上先輩の顔が、ぼうっと日光に照らされて、まるでスポットライトにあてられているようだった。わからないけれど、なんだかすごくその顔が泣きそうだって思った。よく見れば、肩が僅かに震えている。<br />
<br />
　見とれた。綺麗だ、と思ったんだ。<br />
<br />
　先輩が、目を細める。俺を見て。そうだ、先輩は俺を見てる。こんな顔で。<br />
　だから、どうしよう、と思ったんだ。<br />
　<br />
　先輩の手が、布団の上に投げ出していた俺の手に触れた。案外に温かい先輩の体温が、手のひらを滑る。やばい。心臓がドキドキして、この音で寝たふりをしているのがバレるんじゃないかと思った。だから、余計ドキドキして、どうしようもない悪循環。とうとう堪らなくなって、思わず小さく身体をうごかすと、先輩の肩がびくりと震えて、ものすごい勢いで腕を引っ込めようとした。<br />
　多分、しようとしたんだと思う。<br />
「&hellip;&hellip;っ！？」<br />
　先輩が、声にならない悲鳴をあげた。<br />
　無意識だった。<br />
　気づいた時には、離れていく先輩の腕を、そうさせまいと握り締めていた。<br />
　自分の手と、三上先輩を交互にみてから、やれやれ、と思った。俺は覚悟を決めて、起き上がる。先輩が動揺というか、狼狽というか、ひどい顔で目を逸らした。掴んだ腕を必死に引き離そうとして暴れてるのがなんだかおかしくて、思わず声をたてて笑った。<br />
「ごめん、起きてた」<br />
　暴れていた先輩が、怖いものでも見たように凍りつく。掴んだ腕が、僅かに震えているのを俺はわざと気づかないふりをした。<br />
「&hellip;ごめん？」<br />
　何も返事がないから、もう一度言ってみる。そうすると、三上先輩はぶんぶんと音がでそうな勢いで左右に首をふった。<br />
「&hellip;んで、お前があやまるんだよ」<br />
　消え入りそうな声に、思わず心配になって顔を覗きこんだ。背けられた顔は、表情まではみえなくて、けれど、<br />
「先輩、どうしたの？顔赤い」<br />
「&hellip;&hellip;っ、～～！な、んでもねえ、よ！」<br />
　今度こそ思いっきり振り切られた先輩の腕が、俺の手から離れて行った。手持ち無沙汰になってしまった手を、所在なく左右に揺らす。<br />
「部活！時間だぞ！」<br />
　怒ったように立ち上がった先輩を、きょとんとした顔でながめる。相変わらず顔を背けたままの先輩がおかしくて、また笑ってしまった。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>藤三</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E8%97%A4%E4%B8%89/%E5%90%9B%E3%81%AE%E7%9C%BC%E5%B7%AE%E3%81%97%E3%80%80%EF%BC%88%E4%B8%89%E4%B8%8A%E2%86%92%E8%97%A4%E4%BB%A3%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Sat, 08 Oct 2011 08:15:32 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>渋ケーのドロエロ（に入る手前）</title>
    <description>
    <![CDATA[<span class="Apple-style-span">　このところ調子がわるいのは、たしかに精神的な部分があるのかもしれない。けれど、別に我慢しているとか、そういうことじゃない。<br />
そういうことじゃ、ないんだ。<br />
<br />
「あんまり我慢するなよ」<br />
<br />
コーチがそう言った瞬間、反射的に手にしていたドリンクをテーブルの上においた。すっと、気持ちがその場から波がひくように遠ざかる。<br />
裏切られた、と感じたのはおおげさではない。世界で一番嫌いな言葉を、信頼しているコーチから聞いたのだ。たとえばそれに悪気がないとしても。<br />
<br />
「我慢するな」、と昔から何かあるたびに言われてきた。<br />
大人からみて、そんなに危うい人間にみえていたのだろうか？ストレスで不安定になるような？　<br />
けれどこちらとしては我慢なんてしているつもりはないから、そんなことを言われるたびに「はあ」と生返事を返すしかなかった。まさにそれが我慢なのだ、というのならば、それはそうかもしれないけれど。<br />
我慢なんてしてない、と言い返しても、言葉どおりに取られないのが常なのだ。<br />
<br />
沈んでいた心が、じわりじわりと苛立ちにシフトする。<br />
<br />
＊<br />
<br />
「我慢するな、って言われたよ」<br />
苦笑交じりでコーチに言われたことを話すと、少しだけ前を歩いていた山口が振り返った。<br />
「でも、ちょっとわかるかも」<br />
「&hellip;え？」<br />
不意に募ったわずかな動揺は、山口には気づかれないうちに飲み込んだ。<br />
「渋沢、優しいから。いつも気を使ってるような気がしちゃうんだよね。我慢しなくていいのにって。それが、素なんだろうけど&hellip;渋沢？」<br />
「あ、いや、そうか、そうだよな」<br />
ははは、とごまかすように笑った。山口は一瞬不思議そうな顔をしたけれど、すぐに気を取り直したように前をむいた。<br />
たしかに、まったく我慢をしていないかといえば嘘になる。<br />
今だって、山口の後ろから抱きついて、襲って、触って、焦らして、めちゃくちゃにしてやりたいと思ってる。だけど、好きな人なんだ。大事にしたいんだ。我慢ぐらい、するだろ、普通&hellip;？<br />
<br />
「おー、須釜！」<br />
前を行く山口の声に、思考が断ち切られる。顔をあげると、向こうからやってきた須釜がちょど目に入った。<br />
山口のおかげで忘れかけていた苛立ちが、少しずつ頭をもたげてくる。胸の奥から、嫌な感じがひたひたと迫ってくる感じがする。<br />
「あははは！何いってんだよ！」<br />
それほど遠くない向こうで、山口が爆笑している。須釜が笑いながら、山口の耳元にしきりに何かを呟いている。<br />
例えば山口が誰かと笑いあっていたって、普段ならばそんなに気にならないのに。先刻山口の言葉で心の中で芽ばえた暗い感情が、余計な場所を刺激する。普通なら押さえ切れるはずのその感情を。<br />
だめだ、冷静になれ。<br />
言い聞かせながら、もう一度顔をあげる。だめだ、と思った。とりあえずここから逃げよう。<br />
その時、山口の耳元で何かを呟いていた須釜がこちらを見た。何気ない視線だったのかもしれない。けれど、その目を見た瞬間、つい今しがたの決意がまるで跡形もなく霧散した。<br />
須釜が、山口の腕に触れる。<br />
衝動は、止められなかった。<br />
「山口！」<br />
「あ、しぶさっ、えっ、何？痛っ&hellip;」<br />
須釜の手から奪い取るようにして、腕を掴んだ。力の限り握り締めたから、痛いのなんてあたりまえだ。そしてそのまま、山口の都合なんておかまいなしに強引にひきよせた。<br />
「おい！なんなんだよ！須釜、ごめん、あとで！」<br />
腕を掴んだまま山口をひきずるようにして歩きだすと、山口は置いてけぼりになった須釜に申し訳なさそうに言葉を投げた。<br />
そんなことでさえ苛立たしい。舌打ちをしたい衝動を寸でのところでこらえて、逃げるようにしてトイレに向かった。<br />
<br />
<br />
「おい、なんなんだよ！！！！」<br />
山口の怒鳴り声を聞くのは久しぶりだ、なんてどこかで冷静な事を思う。<br />
「お前こそなんなんだ」<br />
けれど、口から出たのは不機嫌を露にした低い声。<br />
手のひらを思い切り握り締めて、ふざけるな、と思った。<br />
俺がお前の手に触るのに、どんな勇気がいるか知ってるのか？須釜に気軽に触れられたその手に、俺はずっと触れたくて触れられなかったのを知っているのか？<br />
溢れ出た感情はけれど言葉にならなくて、かわりに山口の体を個室のドアに投げ飛ばすようにして押し付けた。<br />
本当は、優しくなんてないんだ。山口をめちゃくちゃくにしたいって思ってる。深く深く傷つけて、俺のことしか考えられないようにしてやりたい。<br />
限界、なんだ。<br />
「&hellip;我慢、してたんだ」<br />
我慢、しなくていいって言っただろ？<br />
我慢するなと言われて我慢しなくなるほどの人間なら、そもそも我慢なんてするわけないだろう？<br />
泣きそうになったのを、気づかれたのかもしれない。宥めるように伸ばされた手を、乱暴に振り払った。<br />
「渋沢、なあ、どうしたんだよ」<br />
困ったような、怯えたような、哀れみのような、複雑な顔で山口が俺をみる。山口の目は、いつも、どんなときも変わらずまっすぐだ。今だって。こんな状況なのに、</span>俺のことを理解しようと必死になっている。そんな必要なんてないのに。ただ、山口を、自分のものにしたくてたまらないだけなのだ。<span class="Apple-style-span">ぐらぐらしそうになる気持ちをあざ笑うかのように、心と乖離した手が山口のジャージの下に入り込む。<br />
いつもと変わらない温かい素肌をなでて、まだ柔らかい性器に手を伸ばす。<br />
「&hellip;ッ！やめろって、こんなとこで&hellip;っぁ！」<br />
心臓がどくん、と揺れた気がした。それはひどく獰猛な力で、すでに硬くなりはじめていた下半身に血を送る。<br />
山口を、大事に、大事に扱いという気持ちと、己の欲望に身を任せたいという気持ちが混ざり合って、身体の中で魔女の鍋みたいにぐちゃぐちゃになっている。<br />
だけど、これだけは事実だ。<br />
<br />
俺は、興奮している。<br />
<br />
「あっ&hellip;なあ、&hellip;っ、やめろって&hellip;渋沢ッ！」<br />
うるさい、聞かない、今日はきかない。もうどうなったっていいんだ、だって、俺は、<br />
<br />
「なあ&hellip;、渋沢、なんでお前が泣いてんの？」<br />
<br type="_moz" />
</span>]]>
    </description>
    <category>未選択</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E6%B8%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%AD%EF%BC%88%E3%81%AB%E5%85%A5%E3%82%8B%E6%89%8B%E5%89%8D%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Sat, 09 Jul 2011 10:51:09 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>「学ランコスプレでえっちな三渋」</title>
    <description>
    <![CDATA[<div>　ヒバリさんの<a target="_blank" href="http://p.twipple.jp/Nbc2Z"><u>続き</u></a>のつもりの「学ランコスプレでえっちな三渋」<br />
<br />
＊＊＊＊</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;「・・・っなに、」</div>
<div>　不意に前触れもなくすっと遠ざかった三上の身体に、無意識にすがって手をのばした。すぐに触れた生地の厚さと手触りは、慣れ親しんだそれではない。少しのびた爪の先に冷たいボタンの感触がして、ああ、爪を切らなくては、なんて頭の端っこでどうでもいいことを思った。</div>
<div>　ボタンにかかった渋沢の手をやんわりとはがしながら、上体を起こした三上が見るからに満足そうな笑みを浮かべた。</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>「いい眺め」</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>　渋沢は胡散臭げにそれをみやって、仰々しく大きなため息をついた。</div>
<div>　まったくあきれる、と思う。いい年して学ランを着て楽しそうにはしゃぐ目の前の男と、そしてそれを見て少なからず喜んでしまっている自身に。けれどその事を認めてしまうのは若干くやしくて、できるだけ興味がなさそうな顔を繕った。</div>
<div>「・・・満足か」</div>
<div>「いや、思い出した」</div>
<div>「どうせどうしようもない事だろうな」</div>
<div>　ソファの肘掛に頭の重さを押し付けながら、久しぶりに袖を通した制服の感触を肌に感じる。半ば脱がされかけたそれを、けれどわざわざ直すのも億劫で、わざと放置する。</div>
<div>「俺さ、お前が規則通りにきちっと着た制服をこうやって俺の手で乱していくのが、すっげえ好きだったんだ」</div>
<div>　ほら、やっぱりどうしようもない事だ。</div>
<div>　戻ってきた手が、皺になったシャツの上をすべって、取れかけたネクタイに触れた。掠れた音をたてて、ネクタイが外れる。</div>
<div>「・・・やべえ、興奮する」</div>
<div>　まるで秘め事のように小声で告げられたその言葉は、今度は耳元で聞こえた。低く押し殺したその声が、感覚の内側をなでるように落ちていく気配にぞくりとする。そうしておまけのように耳をくすぐっていく髪の毛に、たまらず肩を縮めた。</div>
<div>「おいっ、なにやって、」</div>
<div>　三上の吐息に翻弄されているほんの一瞬、ひどくあっさりと捕まえられた両手が、外したばかりのネクタイで背中の後ろでひと括りにされていた。</div>
<div>「これ、一回やってみたかったんだ」</div>
<div>「ふざけるな、昔やったじゃ、・・・あ」</div>
<div>　しまった、と思って慌てて口をつぐむ。ついさっき昔のことなんて覚えてない、といったのは自分だ。目だけを動かして恐る恐る三上をみあげると、目が合った相手は得たりとばかりに口角を上げた。</div>
<div>「なんだ、覚えてるんじゃん」</div>
<div>「はずせ、このままやるつもりか？」</div>
<div>「嘘ついた罰。だってやべえ俺もう我慢できねえよ、ていうかもいっこ興奮する理由あんだけど、聞きたい？・・・なんだ、お前も興奮してんじゃん、カッチカチ」<br />
「・・・っ！」</div>
<div>　強引に入り込んできた手が無遠慮にその場所を暴いて、隠していた欲望が空気にふれる。興味がないふりを繕っていたのに、まるで逆の反応をしているそこを興味深そうにながめられて、いたたまれなくなる。</div>
<div>「・・・みるな、ばか」</div>
<div>　手が自由にならないままでは抵抗の仕様もなくて、そういうのがやっとだった。押さえ込めると思っていた熱情は、三上の手に触れられた途端、あっけなく瓦解した。まるで収縮するように下半身に集まった熱が、わずかにひっかかっていた冷静さをのみこんでいく。</div>
<div>「別に隠さなくても知ってるし、お前こういうの弱いって」</div>
<div>「・・・ぁ、・・・だまっ、れっ・・・」</div>
<div>「そういう反応ひさしぶり」<br />
どこか楽しそうに笑う声が、気に障る。</div>
<div>「ふざけるなっ・・・くっ・・・ァァイっ！！！！」</div>
<div>「まーだー。早いよ、本当に興奮してんじゃん、お前やっぱ変態なのな」</div>
<div>「おまえに言われたくない、っ・・・手はなせっ・・・」</div>
<div>「もうすこし我慢できるだろ。あの日本代表守護神の渋沢克朗が、制服のコスプレして俺の前だけで乱れて腰振ってるのとか、・・・やべえ興奮する」</div>
<div>「・・・・・・っ、ふざけんなっ」</div>
<div>「だから怒んなって。怒るよりもっと淫らに俺を誘ってよ、大人の魅力ってやつでさ」</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>ーーーーーーーーーーーーーーー</div>
<div>&nbsp;</div>
<div>　ぎ！ぶ！あ！っぷ！</div>]]>
    </description>
    <category>三渋</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E4%B8%89%E6%B8%8B/%E3%80%8C%E5%AD%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%81%A7%E3%81%88%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%81%AA%E4%B8%89%E6%B8%8B%E3%80%8D</link>
    <pubDate>Tue, 29 Mar 2011 05:42:04 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>誠一渋沢で誠一三上で三渋（複雑）</title>
    <description>
    <![CDATA[「&hellip;これ、あの人が？」<br />
　引き寄せられた三上の胸にそっと顔を埋めようとして、それを見つけた。鎖骨のあたりに浮かぶ、みみずばれのような赤く生々しい傷を。<br />
　伸ばした指先で薄く傷口をなぞると、三上がびくりと震えた。<br />
「&hellip;あいつの話なんてすんじゃねえよ」<br />
　おちてきた言葉には、渋沢を咎めるような乱暴な響きがあった。けれど、それを喋る三上の目は傷ついたような哀しい目をしてるのだということを、渋沢は知っている。<br />
「すまん」<br />
「&hellip;いや、ごめん」<br />
　なんでお前があやまるんだよ、と笑うと、三上が頭を抱いた手で髪をすいて、もう一度ごめんと言った。<br />
「だから、」<br />
　多分言っても無駄だから、それをとがめる代わりに苦笑をおとす。こうしてふたりでいる時、三上はいつも謝ってばかりだ。<br />
<br />
　でも、まあ確かに。三上が悪いといえば悪いのだ。なんて口には死んでも出せないけれど。<br />
　目を開いたまま、三上の肩口に頭を押し付ける。そうすると視界の傷は消えて、けれど代わりに三上の身体に無数に散らばった傷が、頭の中に浮かびあがってくる。こうして抱かれれば、三上の身体に刻み付けられた傷痕を、みないわけにはいかないのに。目に入ってしまえば、考えずにはいられないのに。<br />
　それをつけた、誠一先輩のことを。<br />
　三上、気づいてるのか？あの人は、おまえにだけ傷をのこすってこと。まるでおまえを、自分のものだと主張するように。<br />
　<br />
　優しく触れる以外のあの人を、俺は知らないのだ。<br />
　どこかで三上がうらやましい、と思う自分がいたたまれない。<br />
<br />
　傷口をなぞって三上が震えるのは、快感ゆえではなくおそらく恐怖だ。<br />
「しぶさわ？」　<br />
　心の中の背徳感をぬぐいたくて、のぞきこまれた顔に口をよせる。応える三上の唇が優しくて、後ろめたさが余計につのる。<br />
<br />
　ごめん、と無意識に呟いて、我知らず苦笑した。<br />
<br />
<br /><br /><a href="http://fkwc.side-story.net/%E4%B8%89%E6%B8%8B/%E8%AA%A0%E4%B8%80%E6%B8%8B%E6%B2%A2%E3%81%A7%E8%AA%A0%E4%B8%80%E4%B8%89%E4%B8%8A%E3%81%A7%E4%B8%89%E6%B8%8B%EF%BC%88%E8%A4%87%E9%9B%91%EF%BC%89" target="_blank">追記を表示</a>]]>
    </description>
    <category>三渋</category>
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    <pubDate>Wed, 02 Feb 2011 09:41:49 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ギムナジウム（設定）</title>
    <description>
    <![CDATA[<p>　チャットでの「いけない子め&hellip;！」という私の発言から、らいぜんさんの素晴らしい脳みそが生み出した耽美系誠一（ジェントルらしい）。そこから話がふくらんで、ギムナジウムというひとつのジャンルができました。私達の中で。ちょっとね、自分でわかりやすいようにね、整理してみようという話です。</p><br /><a href="http://fkwc.side-story.net/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%83%AB/%E3%82%AE%E3%83%A0%E3%83%8A%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0%EF%BC%88%E8%A8%AD%E5%AE%9A%EF%BC%89" target="_blank">追記を表示</a>]]>
    </description>
    <category>パラレル</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%83%AB/%E3%82%AE%E3%83%A0%E3%83%8A%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0%EF%BC%88%E8%A8%AD%E5%AE%9A%EF%BC%89</link>
    <pubDate>Sat, 22 Jan 2011 13:01:01 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>プラネタリウム　（誠一三上）R15</title>
    <description>
    <![CDATA[※性描写含みます。ていうかプラネタリウムの解説真剣に考えたのに、まるでエロのみです。すみません。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　「・・・次に、南東の空をごらんください。冬は空気が澄んでいるので星が見えやすい季節です。東京の空でも、簡単に星座を探すことができます。そして空を見上げて一番最初に見つけることができるのが、この星座です。みっつ、星が並んでいるのがわかるでしょうか。そこを中心に大きく線を伸ばしてみると、砂時計のような形を描けます。そうです、オリオン座です。そしてさらに、この三ツ星をたどって東側に目を向けてみてください。夜空に輝く、ひときわ明るい星を見つけられるはずです。地球から見える恒星の中では太陽の次に明るいと言われている、シリウスです。シリウスは、おおぐま座&hellip;&hellip;」<br />
<br />
　・・・やべえ、眠い。<br />
　かみ殺しきれなかったあくびが、咄嗟に隠そうとしたてのひらを通り抜けていく。ちらりと左側を見たのは、習い性のようなものだ。つい、機嫌を伺ってしまう。<br />
　暗闇に薄ぼんやりと見える横顔は、先刻と同じように星空に向いている。こっちに気づいた気配はなくて、内心ほっとした。<br />
　眠気は、けれどそれで引いてくれるわけではなく、けだるい小波のように襲ってくる。たとえば隣にいるのが誠一でなかったなら。たぶん、もうとっくに夢の中に落ちていただろう。ここで眠ってしまうことへの恐怖感が、眠気に辛うじて勝利している状態だった。<br />
　一体これ、あと何分あるんだ？ああ、ちゃんと時間把握しておけばよかった・・・。<br />
　延々と続くように思える解説に、軽く絶望した、その時。<br />
「・・・・・・！」<br />
　星空を一心に見上げていたはずの誠一の手が、三上の膝にふれた。それがあまりにも唐突すぎて、思わず声を出しそうになるのを寸前で堪える。今度は恐る恐るではなく、明確な意思を持って左側を見た。けれど、誠一はまるで何事もないかのように、無表情に星をながめている。さっきと同じように。<br />
　完全に文句を言うタイミングを失って、戸惑った視線を膝にむけた。口で文句を言えないのに、払いのけるなんてことができるはずがない。<br />
　誠一の手は、膝から太ももを撫でるようにゆっくりと這い上がってくる。柔らかく触れた手で、ジーンズの生地が肌を掠める度に身を強張らせた。<br />
　くすぐったい。だめだ、意識すると・・・。<br />
　くっと唇を噛んで、視線を星空に戻した。意識するな、と言い聞かせる。たぶん意識したら、この人の思うツボなのだ。こんな所で。こんな所でくすぐったさの向こう側にはたどり着きたくなくて、必死に星空に意識をむけた。<br />
「・・・・っ！」<br />
　手が、そんな三上の行動をあざ笑うように、太ももの内側に触れる。誠一は、相変わらずこちらには目もくれない。なのに、確かに明確な意図を持ったその動きは、星空へむけようとしていた三上の意識を強引に引き戻した。<br />
　触れる手は、相変わらず柔らかい。<br />
　けれど、その手がすくいあげるものは残酷だった。身体に植えつけられてしまったものなのか、心が覚えているのか。誠一の触れる場所から、じわじわと熱が広がっていく。直接的でない刺激は、けれど記憶が誠一の手を補完して、錯覚する。<br />
　うそだ、冷静になれ、と言い聞かせる。誠一の手は、ただジーンズの上をなでているだけなのだ。それだけで、感じるわけ・・・・・・感じる？<br />
　言葉にしてみると、生々しく感じてその言葉に絡めとられる。意識する。<br />
　誠一の手が、熱をもち始めたその場所を円を描くように往復した。<br />
　もう、星空に意識を貼り付けることなどしていられなかった。<br />
「&hellip;せんっ&hellip;ぱい&hellip;ッ」<br />
　耐えられなくなって、小声で呼んだ。けれど、よこされたのはただの沈黙だった。<br />
　もどかしい、と思っている自分に泣きたくなる。さっきから触れてくる手は布越しで、しかも柔らかい。もっと触れてほしい、とよりにもよってこの場所で思っている自分がたまらなく恥ずかしい。<br />
　もう、これ以上・・・・<br />
<br />
　そう思ったとき、不意に辺りが明るくなった。ドームの星が明かりの向こうに消えていくのと同じようなスピードで、誠一の手が遠ざかっていく。<br />
<br />
　遠ざかっていく手に追いすがりたい気持ちを押さえつけて、静かに息を整える。隣に座る誠一が身じろぎした気配に、反射的に身体を強張らせた。急激に明るくなった室内で、素っ裸で放り出されたような心もとない気持ちになる。<br />
　・・・バレているだろうか？絶対バレてる、ていうか、バレないわけねえ・・・顔、熱いし。前もつらい。ごまかしようがない。<br />
　情けない気持ちで恐る恐る誠一の方に顔を向けた。<br />
「・・・・おまえさ、」<br />
　誠一が、ひどく冷たい目でこちらを見ていた。<br />
　居たたまれない気持ちに、押しつぶされそうになる。<br />
「まあいいや、行くぞ」<br />
　何かを言いかけた誠一は、けれど珍しくそれを飲み込んで立ち上がった。<br />
　絶対、何かひどいことを言われると思ったのだ。ぐっと覚悟してかみ締めていた奥歯が所在なく緩む。<br />
「え、あの・・・」<br />
「ぐずぐずすんな」<br />
「あの、ちょっと、トイレ寄っていいですか？」<br />
　咄嗟に言ったのは、たぶん誠一の反応に動揺していたからだ。あと、自分が思ったよりも、切羽詰っていたのだと思う。<br />
　向こうに行きかけた冷たい視線がもどってきて、思わず視線を外す。<br />
「早くしろ」<br />
　はき捨てるような言葉に視線を戻すと、誠一はもう背中をむけていた。<br />
　のろのろと、立ち上がる。<br />
<br />
<br />
　トイレは幸い、誰もいなかった。プラネタリウム自体、人がまばらだったのだ。<br />
　個室のドアに背をもたれて、大きく息を吐き出す。けれど、ゆっくりしている暇はない。誠一を待たせているのだ。<br />
　機械的にやればいいのだ、いつものように。そう思ったけれど、こんな場所で、誠一に触れられて、興奮して、自慰をするという事実がどうしても耐えがたかった。けれど、誠一の手の感触がまだ肌の上に残っていて、その疼きは消えてくれない。そして何より、この疼きを抱えたまま誠一と帰路を共にするなんて、考えたくなかった。それこそ、拷問にちがいない。<br />
　半ばあきらめるようにして、下半身に手を伸ばす。<br />
　しかし、その時不意に割ってはいってきた『ガンッ！』という物音と、もたれたドアの震動に手が止まった。　<br />
　ドアが蹴られたのだ。<br />
「！？」<br />
「おい開けろ」<br />
　問いかける前に降って来たのは、抑揚のない低い声だった。そして、開けないはずがないと信じて疑わないというような、そんな傲慢な響きがあった。<br />
「&hellip;&hellip;先輩？」<br />
「他に誰がいんだよ、開けろ」<br />
「んな&hellip;嫌、です。すぐでますから」<br />
「ふうん、お前早漏だもんな」<br />
「・・・！！！！そんなこと、」<br />
「服の上から触っただけで勃っちゃうしな。早漏で淫乱とか救いようねえな」<br />
「・・・っ、やめてください、違います・・・・」<br />
　嘲るような声に、恥ずかしくて死にたくなる。ドアの向こうで冷笑している誠一の顔がありありと浮かんだ。浅はかな自分を呪いたい。誠一は、全部わかっていたのだ。<br />
「どうせ、俺の事考えながら抜くんだろ？お前がここ開けないなら、ここから指南してやるからその通り触れよ、お前が感じるところ教えてやるよ。そういうの好きなんだろ？・・・そうだな、じゃあまず、乳首に・・・・、おう」<br />
　篭城なんて、最初からできないとわかっていた。耐えられなくなってドアを開くと、誠一が殊勝に笑った。<br />
「ていうか、お前に選ぶ権利なんて最初からねえんだけど」<br />
　突き飛ばされるように個室内に押し込まれる。<br />
　プラネタリウムのトイレといえど、トイレまで宇宙的なわけではない。圧迫感を急激に感じて、詰めていた息を吐き出した。<br />
「さて、どうぞ、続けて」<br />
　誠一が、壁に肩をついたまま、まるで当然のように言った。<br />
「・・・なに、言ってんすか」<br />
　ぎょっとして、誠一を見る。<br />
「あ、そうか、俺が教えてやんないといけないんだっけ。面倒くせえな」<br />
「ちが、くて・・・」<br />
「あっ、俺に触ってほしいの？」<br />
　誠一の手が、シャツの上から胸をなぞる。今日に限って薄着できてしまったことを後悔する。誠一の指先が、触れる前から硬くなっているその場所をあざ笑うように掠める。器用に外したボタンの隙間から指が入り込んで、乳首を摘んだ。<br />
「・・・・くっ！！！」<br />
　痛みのような快感が下半身に駆け下りていく。今日初めて素肌に触れた誠一の手の感触は強烈で、それをずっと欲していたことを強引に認識させられる。<br />
「なあ、聞いてる？俺に触ってほしいの？」<br />
　隠そうとしない苛立ちが、言葉ににじみ出る。ここで意地を張っても全然いいことはないとわかっていた。むしろ、悪くなるということも。拒否したら、誠一は自慰を強いるに決まっていたから。<br />
「・・・・はい」<br />
　けれど、それを肯定するのはひどく屈辱だった。唇をかみ締めてうな垂れる。<br />
「ふうん・・・だけど、聞いてなかった？お前に選ぶ権利なんてないんだよね」<br />
　はっとして、あげてしまった視線に後悔する。<br />
　誠一が、獲物を追い詰めた猛獣のように、獰猛な眼で笑っていた。<br />
<br />
<br />
（終わりである！終わりである！）]]>
    </description>
    <category>誠一攻め</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E8%AA%A0%E4%B8%80%E6%94%BB%E3%82%81/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%80%80%EF%BC%88%E8%AA%A0%E4%B8%80%E4%B8%89%E4%B8%8A%EF%BC%89r15</link>
    <pubDate>Wed, 08 Dec 2010 03:41:05 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>嫉妬とコンプレックス　（ひふみ）R18</title>
    <description>
    <![CDATA[※性描写含みます。ていうかそれのみです。<br />
・ひふみだけど藤三だよ！「あの人」は誠一です。<br />
<br />
<br />
<br />
せめて俺が最初に先輩に出会っていたなら、と、叶いようのない「もしも」を何度も思う。<br />
そして、俺はあの人の兄弟なのだと、三上先輩を抱くたびにどうしようもなく再確認する。どうしようもなく。<br />
<br />
三上先輩が行為の最中に一瞬、遠い目をするたび、心の中をさあっと冷たい風が吹きぬける。その瞳の先をたどっていった向こうに、あの人の影を見つけてしまって。そしてそのたびにどうしようもない憎しみが身体の内側を支配して、気づけば手のひらの中の先輩を、硬く握り締めていた。<br />
「ッ&hellip;&hellip;！離せっ&hellip;&hellip;くるしっ&hellip;」<br />
先輩が、肩をはねさせて、苦しそうにうめく。<br />
残念、あと少しで達するところだったのに。どこかそれを遠くから見る気分で、他人事のように先輩を見下ろした。<br />
「ねえ、俺のどこがあの人に似てる？」<br />
優しくかけたつもりの言葉は、けれど思いの他ひどく冷酷に響いたのかもしれない。先輩が、怯えるようにして顔をあげる。<br />
「似て、ねえ、よ&hellip;&hellip;あっ&hellip;&hellip;！」<br />
赤く充血した性器の根元を押さえたまま、先端に唇をつける。さっきから溢れ出している透明の液体を広げるようにして舐めると、三上が身体をよじるように声をあげた。<br />
「ふじしっろ、やめっァ&hellip;！！！&hellip;ッ&hellip;&hellip;」<br />
「うそつき。ねえ、あの人のこと考えながらなんて、イかせてなんてあげないよ」<br />
解放に向かうばかりだった熱が、その寸前で塞き止められて苦しいのだろう。たぶん無意識に、三上の腰が揺れる。<br />
「そういうところっ、だ！！！」<br />
自暴自棄になったのか、悪口のつもりなのか。吐き出すように投げられた言葉に、一瞬動きを止める。その反応に得たり、と思ったのだろう。若干余裕を持ち直した三上を見上げて、薄く哂った。先輩の表情が固まるのを見て、もう一度明確に笑ってみせた。言いにくいけど、今、地雷を踏んだんだと思うよ。あんたの、そういう無神経なところは、わりと好きなんだけどね。<br />
「&hellip;じゃあ、なお更。先輩が泣いて懇願するまで離せないや」<br />
もう、すでに泣き出しそうな先輩の唇に伸び上がってキスをした。<br />
<br />
この、繰り返しだ。<br />
セックスの度に、俺はあの人の血を分けた兄弟なんだと、再確認する。<br />
（――――だから、最初から、優しくなんて、できるわけがないんだ）]]>
    </description>
    <category>藤三</category>
    <link>http://fkwc.side-story.net/%E8%97%A4%E4%B8%89/%E5%AB%89%E5%A6%AC%E3%81%A8%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%80%80%EF%BC%88%E3%81%B2%E3%81%B5%E3%81%BF%EF%BC%89r18</link>
    <pubDate>Tue, 09 Nov 2010 09:11:46 GMT</pubDate>
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